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12月8日

星野JAPAN 日本人の礼儀

星野JAPANの五輪予選での素晴らしい試合が、もう会社でも営業先でも話題になりまくっている。
 シーズン中にこんなテンションで試合してたら本当に選手の身体がもたないだろうなってくらい、全員が100%全力で取り組んでいる。
 しかもそれで勝利し、五輪への切符を実力で掴んだ!
 素晴らしい!

 ・・・というのを前提にしながらも、あえてそんな全日本に苦言を言いたいことがある。

 一言で言うと、『礼儀がなってない』である。

 台湾に勝って優勝を決めた日本は、そのままグラウンドで喜びまくり、そして星野監督と宮本主将の胴上げをした。
 試合後の相手を褒め称える挨拶である『ハイタッチ』をしようとベンチから出てきてずーっと傍らで待ってくれていた台湾の選手たちを放ったらかしにして・・・。

 それらがTVで流されていたが、こんなことに気付いて残念に思っていたのは日本では俺1人かも知れないな。

「いやいや、あんた!そりゃ挨拶もええけど、優勝したんやからそんなことこの際どうでもええやん!」

 そう考える人もいるだろう。
ハイタッチを試合後にしなければいけないなんてルールもないし。

 しかし海外、特に国際試合ではもはや当たり前であり、優勝したって相手を放ったらかしにして喜び騒ぎまくる国なんてない。
 大体監督やコーチがグラウンドの中まで出てきたり、彼らが喜びの中心人物やヒーローになることがない。

 日本の選手たちもフィリピンや韓国との試合後は相手とハイタッチをしていたのだから、そう挨拶するということはもはや周知のことであったはず。
それに選手の中には学生時代に国際試合を豊富に経験している者もいれば、プロになってから何試合も国際試合の場で戦っている者もいる。
何で1人でも、「喜ぶのもいいけど、先にちゃんと相手に挨拶だけはしとこう!」と言える選手がいなかったのか???

 もし予選が日本で行われ、日本の相手の台湾の選手たちが、日本の選手が挨拶に集まっているのにも関わらず、それを無視して騒ぎまくっていたとしたら・・・間違いなくネットやなんかで「台湾は無礼極まりない!」とか「礼儀知らず!」と叩かれていただろう。

 日本は昨日、それを公然とやってしまったのだ。

 以前、どっかのブログで「日本人は本当に礼儀正しい国民か?」と書いたことがあった。
 イタリアなんかにいると、日本人や日本人観光客がいかに失礼で他人の庭にずけずけと勝手に入ってくるような、礼儀知らずの人たちだってことがよく分かった。
 
 日本に観光に来る外国人と違って、海外に行く日本人の観光客などは本質をあまり見ない人が多い。
 その国の文化や言語や歴史を事前に勉強したりすることは少なく、表面的なこと(「綺麗な建物だねー」「有名な場所らしいよ」)だけ見て写真を撮り、団体でそぞろ歩く。

「まぁ何かルールとかマナーとかあるらしいけど、団体でみんな一緒やし、そんなんいちいち気にせんでええか!」

 これが昨日の星野JAPANと全く同じ、日本人独特の無礼な感覚である。

 日本人は自分たちのことを「礼儀正しい国民」と呼ぶ。
これは、一にも二にも礼節を重んじる、という意味だ。

 しかし、それはもはや日本人同士、日本国内向けだけの、一部分で、限られた数人だけに認められるようなレベルのことではないのか?

 誰と会っても明るく挨拶が出来、しかし相手の領域に入るときは緊張感を持って相手の本質を見ようとし、豊かな感性や国際的な感覚を持って相手に接するように努力出来る人。
 それが本来の意味の『礼儀正しい人』であって、礼節を重んじる人なんだと思う。

 それが間違ってないなら、残念ながら日本は他国と比べて無礼な人が多い国であるのは否めない事実だと思う。

 野球の話に戻すと、これから来年8月の北京五輪でのメダル獲得を目指していくわけだが、ただ単に野球の強さだけを求めるのではなく、国際的な感覚や感性を磨いて欲しいと思う。

星野JAPANは勝ちはしたものの、非常に恥ずかしい試合だったと思うのである。